粗大ごみ片付け体験談

本職は畳屋の友人、お客さんの要望があれば、別料金でいらなくなった家電製品や家具などを引き取っている

粗大ごみに触れる機会と言えば、引っ越しや大掃除など、何かの節目だという印象があります。これは不要になった家電製品や家具など、置いていても邪魔なものでも、動かすのに手間がかかるため、時間が取れたときに一気に片付けるという発想の表れなのでしょう。 
しかし、私の知り合いにはそうした行為を日常的にこなしている人がいるのです。そう記すと、たいていの人が引っ越し屋だろうと思うのですが、彼の本職は畳屋です。顧客の要望に添って、リフォームなどを手がけているうちに、そうした仕事もするようになったそうです。
「畳自体も、いらなくなれば実は粗大ごみだ。それを引き取るついでに、いらなくなった家電製品や家具などを、お客さんの要望があれば、別に引き取っている」と彼は語ります。別料金を支払う必要はあるそうなのですが、成程と思えるシステムでした。どんな業者を呼んでも、出張費用を請求されるのは共通しています。それならば、既に来ている相手にごみの処理を頼んだ方が早いし、結果的には安くなるのです。 

畳の張り替えに行ったら、そこは足の踏み場もないほどゴミ屋敷だった…

物事とは、一方的なようで相互補完体制にあるものだと、私は話を聞いていて思ったのですが、彼はそのためにものすごいものを見たことがあるそうです。彼の話(体験談)によりますと、そこは散らかっていたマンションだったそうです。そこの畳の張り替え(マンション用の畳があるというのを、私はこのときに知りました)に行ってみると、そこはいわゆるごみ屋敷でした。足の踏み場もないほどにごみだらけなそこに畳を敷くため、彼とその同僚は、まず片付けから手を付けねばなりませんでした。
何かの拍子に扉が閉まらなくなった冷蔵庫、タイマーが回せなくなったトースター、電気が通らなくなった電子レンジ、かつては立派だったであろう本革のソファー、カビの生えた机など、そこはある種の見本市だったそうです。
家主から予め言い含められていたため、それを引き取る準備はできていました。しかし、現場を見るまでは、これほどのものとは想像できなかった彼は、本当に予定通り終わるのか、あるいはトラックに全部詰め込めるのかと、疑ったそうです。
しかし、後の予定が詰まっていたこともあり、急ピッチでそれを行い、どうにか予定通り片付けと畳の敷き詰め作業が終わりました。
家主がよほどルーズだったのか、片付けの際に、大量に小銭が見つかったそうですが、こんな経験をするの自体が初めてだったと、彼は私に言いました。粗大ごみと一口に言ってもいろいろあるようです。